【鍼灸プログラムスタート!】なぜダンサーに鍼灸はオススメなのか?
鍼灸治療は、人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高めていく治療方法です。
人の手によるマッサージでは刺激しにくい部位にもアプローチでき、痛みや身体の不調の緩和が期待できます。
また、捻挫などの急性期のケガに対しても、鍼灸治療によって身体の回復をサポートし、症状の改善や治癒を早める可能性があるとされています。
ダンサーの身体のケアというと、ストレッチやトレーニング、マッサージ、整体など、さまざまな方法がありますが、
その中でも、鍼灸はダンサーのコンディショニングで選ばれることの多い方法の一つです。
では、なぜ鍼灸なのでしょうか。
今回は、ダンサーの身体の特徴から、鍼灸がコンディショニングの選択肢になる理由を考えていきます。
1. ダンサーの身体は「局所的」に負担がかかる
ダンスは全身を使う運動ですが、意外と全身を均等に使っているわけではありません。
例えば、
- 同じ振り付けを沢山踊る
- バットマンなど脚を高く上げる動作を繰り返し練習する
など。
一度の動作では問題なくても、それを何百回、何千回と繰り返していけば、身体の一部分に負担が蓄積することがあります。
実際、ダンサーの傷害を調べた研究では下肢や腰部の問題が多く、繰り返しの負荷によるオーバーユースが重要な要因の一つとされています。
つまりダンサーにとっては、
「全身が疲れている」というより、
「ここだけ張っている」
という状態が起こりやすいのです。
2. 「痛み」になる、その前に
- なんとなく重い。
- 股関節が引っかかる。
- 片側だけ感覚が違う。
こうした小さな変化も、身体からの大切なサインです。
まだ踊れる。
まだ我慢できる。
だから大丈夫。
とは限りません。
身体の違和感を抱えたまま練習を続けることで、動き方が変わり、別の場所に負担がかかることもあります。
だからこそ、
「痛くなってからケアする」のではなく、「いつもと違う」に気づくこと。
これも、ダンサーのコンディショニングの一つです。
3. そこで選択肢になるのが「鍼灸」
鍼灸の特徴の一つは、身体の状態に合わせて、気になる部位へ刺激を加えられることです。
例えば、
「ハムストリングのココが張っている」
「内側のふくらはぎを肉離れした」
「肩が挙げ辛い」
といった局所的な症状に対して、鍼灸をコンディショニングの一つとして利用することができます。
では、実際に効果はあるのでしょうか?
日本では、スポーツ分野における鍼灸についても研究が行われています。
全日本鍼灸学会では、スポーツ分野における鍼灸・マッサージについて、これまでの研究を整理したエビデンスレポートが作成されています。
また、日本のスポーツ選手を対象とした調査では、1,525人の回答者のうち841人、55.1%が鍼灸治療を受けた経験があると報告されています。
これは、日本のスポーツ現場において鍼灸が実際に広く利用されていることを示すデータの一つです。
さらに、鍼灸については、痛みや筋骨格系の症状を対象とした研究も行われています。
現在の研究からは、鍼灸によって痛みが軽減する可能性が示されています。
一方で、すべての症状に対して同じ効果があるわけではなく、研究の対象や方法によって結果も異なるため、
「痛みや身体の不調をコントロールするための選択肢の一つ」
と考えるのが適切です。
4. どんな時(状態)におすすめ?
では、ダンサーはどんな時に鍼灸を選択肢として考えてみるとよいのでしょうか?
正直、自身に合っていれば「いつでも大丈夫」なのですが
例えば、
「最近、右のハムストリングだけ張る」
「同じ場所の違和感を何度も繰り返している」
「体調がここのところ優れない」
こんな時です。
もちろん、こうした症状がすべて鍼灸の適応になるというわけではありませんが、大切なのは
「痛いか、痛くないか」だけで身体の状態を判断しないこと。
「痛くなったら治療する」
でも、ダンサーにとって身体は、踊るための大切な道具です。
だからこそ、
「まだ踊れるから大丈夫」ではなく、
「いつもと違うから、一度身体を見直してみる」。
そんな考え方も、ダンサーのコンディショニングには必要なのではないでしょうか。
鍼灸は、そのための選択肢の一つです。
ストレッチが必要な時もある。
トレーニングが必要な時もある。
休むことが必要な時もある。
そして、鍼灸が選択肢になる時もある。
大切なのは、その時の身体に合った方法を選択できることです。
5. まとめ
ダンサーは、
- 特定の部位に負荷が集中しやすい
- 左右で身体の使い方が異なる
- 痛みになる前の小さな違和感を感じることがある
という特徴があります。
そんなときは、身体の状態を一度見直してみる。
鍼灸は、踊り続ける身体を支えるための選択肢の一つです。
自分に合った施術が選択できるように、
お一人おひとりに合わせた提案をさせていただきます。



