スペシャルインタビュー《大村俊介 × suzuyaka》「発表会に懸ける想い」
DANCE WORKSにとって毎年恒例となった
夏のビックイベント『発表会』。 2016年発表会の総合演出に
選ばれたのは… suzuyaka!
今回はそのsuzuyakaと、2013・2015年の総合演出を勤めた
大村俊介に「発表会に懸ける想い」を存分に語ってもらった。
これからDANCE WORKSが創る発表会はどうあるべきだと思いますか?
大村俊介》趣味で通っている人もプロになりたい人も関係なく、
1・2年で成長したものを見てもらうのが発表会の本来の姿だと思う。
でも時代と共にスタジオもダンサーも増えて、様々な年齢の人が踊ってて、レベルも上がり、
舞台上で表現する形も色々なものが発表されるようになったから一言で言うのは難しいな…。
でも、だからこそ、そのスタジオの個性を出せるようなものであって欲しい。
DANCE WORKSは実力のある人が沢山いるから、そこに合わせた発表会を創っていくべきだと思ってる!
舞台セットもどんどん凄くなってきて発表会じゃないんじゃないか?
と思うくらいになってきているけど、見た目だけのクオリティが上がっていくのも違うと思うんだよね。
一番大事なのは生徒達が今まで培ってきた物が100%出せる舞台を創ることだと思う。
suzuyaka》俊さんも言っているように昔と今の発表会は本当に全然違うと思います。
それこそレベルもセットもスタジオが発表会にかける熱も本当に変わってきていると思っていて。
どちらがいいという訳でもないけど、やっぱり発表会は「生徒の踊りが第一」だと思う。
すごい演出やセットも大事だけど、公演が終った後、観た方の一番の思い出に残るものが
「キラキラして踊っている生徒」であって欲しいと思うんですよね。
見にきた人が誰も知り合いじゃなくても、生徒の熱が伝わる舞台が発表会って言うのかなーって思います!
「発表会の演出」についてどう思いますか?
大村俊介》演出って、要はカラーを付ける、基本的な道筋を引いて
それに沿った舞台を創っていくっていうのが本来の演出だと思う。
ただ、発表会はこの先生にこの曲でこの振付でって頼むわけじゃないし、
ただのオムニバスにもならないように…。
だから発表会の演出というのはそこをどう上手くまとめるか、だと思うかな。
それがストーリでもいいと思うし、人によっては色味や雰囲気だったりするのかもしれない。
その形は何でもよくて、なにかしら軸を作るのが発表会の演出だと思う。
suzuyaka》私は発表会のように大きな舞台の演出をした事はなくて、
若い時に自主公演のような演出をした事はありました。
でもその頃は本当に無知で… だからその後に勉強し始めたんです。
そして自分が演出を勉強する上で、心を奪われてずっと背中を見てきたのが俊さんだったんです!
ちょっと前までは演出とかって発表会にはなくて。
でも2012年のDANCE WORKS発表会でイントラナンバー、フィナーレを俊さんが演出してて。
本当に最後の演出だけだったけど、その演出があることで全員がまとまって
目指す物が出来た気がしたんです! みんなが繫がった感じがして… その姿にとっても憧れたんです!!
STAFF》俊さんはホントに人を惹き付けますよね!
大村俊介》や~! 人を惹き付けるのではなくて…。
人〔生徒達〕に惹きついてもらう為に、どうやったらみんなが信じてついてきてくれるのかを考える、
ただそうやってやってきただけなんだよね。
発表会に出るとどんな成長があると思いますか?
大村俊介》んー、なんだろう。 見られると言う事に責任を持つようになるかな。
出たから上手くなるわけじゃなく、出た事によって、それに向けて「どう頑張るか」の問題だからさ。
チケットを買って見にきてくれる人へ責任を持つ。 自分の踊りに自分で価値を付ける。
その成長の第一段階としてイベントだったり発表会があると思う。
suzuyaka》私が発表会に出る時は変な気合いを持ってやっていたんですよね(笑)。
本当に下手だったからチケット売りたくないくらいだったけど、だからこそ舞台で
「あ~、あの子がセンターだよね!」ってみんなに認められる人になろうって頑張ってました。
上達するのはその子の心構えによると思う。
だから発表会では「生徒の気持ちを成長させたい」と思ってます。
そこはレッスンだけでは教えられない部分なので。
発表会に出演するって勇気がいることだと思いますが、
出演を迷っている生徒さんにメッセージをお願いします!
suzuyaka》やりたいけど不安なことっていっぱいあって、
でもそれをやらなかった事で私も今になってすごく後悔している事があるんです。
飛び込んでみないと分からない事はいっぱいあるから。
例えば、目の前に海があって、深いかもしれないって最初は不安で入れないけど、
思い切って入ってみたら案外浅くて、楽しくて。
飛び込んでなかったら海がこんなに楽しくて素晴らしいものだって気づけない。
ダンスも同じで、飛び込まなければすごく情熱を注げる事に気づけないし出会えないかもしれないと思う。
だから思い切って挑戦して欲しいですね。
大村俊介》まぁ失敗しなければ先には進めないからねぇ…。
時間は皆に平等に与えられている。 だがその時間はあっと言う間に過ぎる……
だからこそその時間をどう使うか。
与えられている時間は少ないんだから、悩んでいる時間をなるべく短く!
やってみればとりあえず結果はでるし! 自分にとってやりたい事や表現したい事があるのであれば
どんどん人前に立っていった方がいいと思う。
suzuyaka先生、総合演出の気合い・意気込みを聞かせてください!
suzuyaka》本当に、一生懸命やろうという気持ちしかないです!
憧れだったDANCE WORKSの総合演出をこんな早い段階でやる事ができてとても嬉しいです。
声をかけてもらったからには、とにかく全力でやりたいと思っています。
カッコ悪くても、体当たりで一生懸命全力で踊って魂を届けたい!!
ダサくてもいい! とにかく熱く一生懸命頑張る姿をお客様に魅せたい!! と思って、タイトルは
「今ここ、全力投球!!」という、青春映画みたいなダサいタイトルにしました(笑)
参加してくれる人が満面の笑みで終われる発表会にしたいと思っています! よろしくお願いします!
STAFF》suzuyaka先生、よろしくお願いします! そして、今までの発表会の演出を経て… 俊さん!
今年はさらにまた違う事をやると聞きましたが??
大村俊介》そうなんです! 11月にダンス公演をやろうと思ってて、その舞台の演出をやります!!
まだ内容は決まっていないんだけど、やる意味のある、いい舞台にしたいと思う。
一周回ってね、自分が好きな人たちが、普通に、ニュートラルな状態で楽しめる
舞台を作りたいって思ってるんだ。
同じ感覚で、敬意をもって踊りをお互い出し合えるような、
そんないい意味でラフな舞台を創りたい。
41年で自分が得たもの、そしてこれから得たいものを表現する舞台を創れたらって思ってます。
suzuyaka先生演出の発表会は7/16-17、大村俊介先生演出の公演は11/3-6を予定しております。
公演詳細は次号のワークスプレスでお伝えします。 どうぞお楽しみに♬