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【黒須洋嗣×熊谷拓明 SPECIAL INTERVIEW!!】

2019年発表会「すーはーひゅっ!とん!だ ダン ダンス」の演出を務めた熊谷拓明さんと
2020年発表会の演出を務める黒須洋嗣さんに、発表会についてお話を伺いました。
発表会や作品作りから、現代の日本が抱えるコロナ問題まで、内容に富んだインタビューとなりました。
◉写真&Interview:笠井優香(DANCE WORKS)
 
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スタッフ(以下ス):では、発表会の演出の対談を始めたいと思います!よろしくお願いします!
熊谷拓明(以下:熊):お願いします!!
黒須洋嗣(以下:黒):宜しくお願いします!
 
◆まず、熊さん、去年発表会を演出した感想を教えてください
:演出のオファーを頂いたときからずーっと、本当にやるんだっていう半信半疑のまま、最後まで楽しんで終わったんで、
何か大仕事を終えたっていうよりは、本当にそのままでした。
 
:いいね〜
 
:だから、自分でいうのもなんだけど、発表会の私物化っていうのがね(笑)
 
・ス:(笑) 私物化!!
 
:完全に自分がやりたいことばっかりやって、楽しくおわったっていうね。
(スタッフの)お父さんまで巻き込んでやってね…(笑)
そうだから、大変だったこととかは、ないかな…全リハの会場がすごい遠かったくらい。それくらいでしたね。
 
:え〜いいな。僕なんかプレッシャーばっかりだよ(笑)
 
:そうですよ!だって、背負うものが大きいもん!
僕は、そんなに演出をやったことがない人がぽっときてやったから、全然楽だったけど…
 
:演出してるじゃない、自分ので。
 
:いやいや、自分のじゃないですか。発表会の演出ってなると、またちょっと変わってくるというか。
黒須さんは、東京で発表会というものに演出が入るっていう、そんなことの最初の人ですよ、だって!!
僕が札幌にいて、東京のことを見てたときで、発表会に演出が入りだしたのって、黒須さんの時が初めてくらいじゃないですか?
 
:そうだね〜割とがっつりやってたね〜
 
:今は結構、発表会に演出が入るのが主流になってきてますけどね。
だから、そういう意味では、自分にはどんなことかわかってなかったから、きっと、去年やったとき楽だったんです。
 
:いいな…僕もそうなりたい…   ちょっと僕の記憶を消してもらっていい?(笑)
 
:記憶を消すってなると危ない手術が必要になってきますね(笑)
 
◆では、それを受けて、黒須先生、今年の演出を引き受けた率直な今のお気持ちを教えてください。
:もう今は、やる気満々、ロッケンロールですよ!
まあ、ただちょっとコロナウイルスが心配なんですけどね…気持ち次第で、飛ばしていきたい!ていう感じですね。
何度もWORKSさんから(演出の)オファーがきてて、毎回ちょっとすみませんってお断りしてきて、去年も、そういう感じで…
 
:そうですよ!だって去年はっきり言われましたもん!!黒須さんができなくなったんで、熊さんお願いしますって(笑)
 
:まあ、熊を推したのは僕なんだけどね!
 
:そういう意味では、本当に満を持して感が強すぎるんじゃないんですか?スタジオとしてもね!
 
:そうだね〜2020年、令和になって、新しいスタートということもあるし、WORKSにも、もうだいぶお世話になっているので、一回やってみようかなっていう。
 
:発表会自体もなんかメモリアルな感じなんだっけ?
 
ス:発表会は23回目なんですが、DANCE WORKSが25周年になりますね!
 
:DANCE WORKS25周年ね!!
 
:でも、25年ってすごいですよね!
 
:すごいよ〜熊は、25歳のときなにやってたの?
 
:25のときは、歌舞伎町のお寿司屋さんに行ったら、僕が先に頼んだのに、僕より先に隣のキャバ嬢にお吸い物がでてきて、それで怒り狂って看板蹴って帰りました。それが25歳。もう、ロッケンロールでしたね(笑)
 
:うわ、とんがってたね〜(笑)
 
:そう考えたら、WORKSの25年は立派だねえ(笑)
 
一同爆笑
 
:黒須さん、25のとき何やってました?
 
:25歳はちょうどね、その前4年間NYとLA行ってたから、帰ってきて、日本で活動し始めたくらいの時かな?
 
:はやい!
 
:あとは、25のときは芸能界のお仕事をし始めた頃ですかね。
 
:だって、25過ぎてから、海外に行く人たちもたくさんいますよね。その前に行ってたら早いよね。
 
ス:早いですね。現代とは違う環境の中で、大分先陣を切っているというか…
 
:まあね、うちらのころは情報が少ないからね。いかなきゃっていうのはあったかもしれない。
東京にレッスン受けにきたときに、外国人の先生を受けたっていうのが、海外にいくきっかけというか、扉が開いた、というところではあるかもしれないね。
その頃のアメリカ文化が最高だったじゃん?テレビでMichael Jacksonの特集が組まれる時代だよ。ThrillerとかBeat itを一曲全部流すんだもん。BADだけでも15分あるのに、それを全部流す、そういう時代ですよ。
 
:BADかっこいいですよね〜
 
:だからその時代に、リアルタイムでそこに行きたかったっていう!
 
:全然違う25歳だね…あれ、もう25歳になった?(笑)
 
ス:もうとっくになってますよ!!!(笑)
 
:今わかってて聞いたよね!(笑)
 
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◆黒須先生、今回の演出でやりたいこと・大事にしたいことはなんですか?
:今回は、すごく考えたんですけど、WORKSは何がいいんだろうな?って、まずそこから入りました。
時々で流行があったりなかったりするな、っていうのがとっかかりで、
最初は、僕が知ってる間で、東京でもいろんなスタジオの主流が変わってったっていうか…
 
:あ〜ジャンルとかじゃなくてスタジオ自体のですね。
 
:そうそう、例えば、Aスタジオが目立っていたのが、Bスタジオになったりとか、そのうちBスタジオからWORKSになっていくとか…そういう、時代によって進化してるというか、変わってきてるものがあるなあ、というのが、とっかかり。
WORKSだといろんな方々がいるので、そこをどうまとめようかなっていうところが自分の中で一番のポイントになってますね。
 
:なるほど、25周年っていうのもあって、ここのスタジオの歴史もそうだし、東京のいろんなスタジオの歴史もですね。
 
:そう。だから、WORKSの始まりから、流行りになっていくというか、そういう時代にWORKSもなってきてるっていうところに焦点を当てた感じですかね。
 
:本当にいろんな人がいますもんね。
 
:25周年っていうのもあったし、令和になったっていうのもあったし、そこから新しい時代に一歩足を踏み出す、みたいなところもありますね。
 
:きっとここから色々変わってきますよね!
 
:いや〜だってめまぐるしいよ!3月でなんでこんな色んなことが起こってるんだろうって思うことがたくさんあるからね。
 
:コロナとか、そういうことも含めて、変化期というか、変わらざるを得ないこともたくさんあるじゃないですか。
今はそうなったばっかりだから、いろんなことが不慣れだし、例えば、公演をやるっていう決断をしているところもいろんなことに気をつけてやっているけど、それがこれからの新しいノーマルになっていくのかな、っていうのをすごく感じていますね。
 
:なんかちょっと、震災の後みたいな空気になってしまってるよね。不穏な空気が世の中に流れていて、どうやって再生していこうか、みたいな。
 
ス:やむを得ない事情で公演ができなくなってしまったりとか、去年、姉妹校のReiの発表会も台風で1公演しかできなかったことがあって、そうなってしまったときの対策を考え直して挑もうとしていて、そこでまたコロナの問題に当たっているんですけど…
でも、今こうなっているから、もしまた同じようなことが起きたときに、対策を練って、今よりも良くするために、今頑張らないとみたいな感じですよね…!!
 
:だからやっぱりなんか意味があるのかなって思う。今年に入ってどどどってきたから
それでも前向きでいるべきって思ってるかな〜
 
:そうですね。ここが正念場ですね…
 
:(公演を)なくすっていうのは簡単だと思うんですよ。どうしてやっていくか、っていうのが大切かなと。
 
:まあ、でもやれる人は絶対に、やった方がいいんだろうなって思います。
綺麗事じゃない綺麗事ってありますよね。踊りとかエンターテイメントって。言葉にしちゃうと安っぽくなってしまうかもしれないし、
「エンターテイメントで元気に!」って言っちゃうとなんか単純だけど、実際にそういうのはありますよね。関わってる僕らも元気になってくるし…
 
:結果、公演を観て、得るものが多いから、人間の娯楽がなくなってしまうと、何が楽しいんだろうねってなっちゃいますよね。
 
ス:夏の発表会は万全でできることを願います…
 
:あとは、スタジオだよね。まず、スタジオで予防できることをしていかないとだね。
…なんかすごい真面目な話になっちゃったね(笑)
 
:本当ですね!急に…(笑)そういう時期だから…
 
ス:3月ってなんかあるんですかね。3.11もそうだし、世界的に大変なことが起こる確率が高い気が…
 
:確かに…3月に終わらせて4月から始まるってことなのかなあ。
 
:まさしく今回の演出の感じだね!1つの時代が終わって、新しい時代が…っていう。
 
:この先はネタバレなのでカットで(笑)
 
◆では話を戻して、お二人に伺いたいのですが、作品作りの上で常に意識していることはありますか?
:僕は、私生活に嘘が多いので(笑)、作品だけは嘘をつかないっていうのは僕の信念ですね。
作品と踊りというか、動きというか、嘘のない運び。
最近僕、「多様性」という言葉とともに、褒めていただくことが多くて、「そうか、僕はこんなにいろんな人を受け入れてみえるんだ」と思って、
 
ス:見えます!!!!
:見えるよね、客観的にね。
 
:自分の中でどういうことかなって思うと、嘘がないというか、その人はその人っていつもやっていて、そこは一貫して思ってることかな。
自分の踊りも変わるじゃないですか。年齢と時期とか。それは流行りではないんだけど、自分の中のいやすい踊り方とか、
もっと極端にいうと、踊りと自分との関係、その距離もずっとあまり自分に嘘をつかないでいたいな、と思っています。
だから、体力とかは頑張ればいいことだけど、気持ち的に辛いと思ったらそれは辛いんだろうし、僕がそういうことを大事にしてると、自ずと作品も向かうところに嘘が減ってくるからね。嘘というか、自分に対しての嘘だけど。
 
ス:なるほど〜。黒須先生はいかがですか?
 
:suzuyakaが演出のときも確か言ったと思うんだけど、自分が出す作品っていうのは、決して自分が今すごくやりたいからってやるのではなくて、素材をみて、この子たちだったらこれがいいかなっていうのがいつもの決め方。
 
:あ〜それ言ってましたよね。振りも曲もメンバーをみて決めるって。
 
:そう。メンバーをみて、こういう子たちが多いから、この曲、とか。2年前だと、この子たちに何があうかなって考えて、小袋さんの曲だったし、その前だと阿部真央とか強い女、みたいな感じだったり…
今回は演出の都合があって、決めているところがあるから、そこにあてこんでいくんだけど、今の感じだと当てはまっていくかな、っていう感じですかね。
 
:今回は黒須さんは演出だから、パズルがもっと大きくなるじゃないですか。
僕は作品だから、作品に対してのこういうことってあるけど、発表会全体になると、もっといろんなピースをみなきゃいけなくなってきて、その中での自分のナンバーだから、自分のナンバーだけ作るときとはまたちょっと違いますよね、きっと。
 
:だいぶ違いますね。あまりWORKSではないことだと思うんだけど、今回、演出側からお願いしているシュチュエーションがある先生もいるんです。
快諾してくれる人がいて、よかったですけどね。断られたらどうしようかなと思ってた(笑)
 
:黒須先輩ですから!!断らないですよ!!(笑)
 
ス:毎年この質問をしているんですが、人によって作品の作り方が違うから、それを聞いてから発表会をみると、本当にいろんな作り方があっておもしろいな〜って改めて思うんですよね。
 
:去年の熊の演出した発表会は、すごく観やすくて、褒めてしんぜたんだけど(笑)
 
:はい、褒めていただきました(笑)
 
:さっきも言ってたけど、熊が、楽しい感じでできたって言ってたのがそのままでちゃってた感じ。
でもそれって実はすごい大事で、演出してる側のモチベーションが崩れてしまうと、周りも迷っちゃうし、でも去年はそういうのが伝わったから、ああいうまとまり感ができたのかな〜と。
 
ス:とても暖かい発表会でしたよね。
 
:先生たちに救われたというか、先生たちの力が強かったよね。
 
ス:先生たちが楽しそうでした!
 
:そうそう、そういう風に見えたのは、たぶん熊がそういう作り方をしてたからだろうな、と思う。
もしかしたら、僕が「何やってんの?」って言ったら、しゅんとしちゃう先生もいるかもしれないよね(笑)
 
:あまりの怖さに?!(笑)きっと僕は黒須先生に遠慮しなさすぎなんですよね(笑)
飲みながら「それはパワハラですよ!」なんて言ったりしてね(笑)
 
:でもあとは、演出となると、お客さんとして、自分が何が観たいかな、と思ったりもする。
 
:あ〜なるほど!
 
:客観視というか、これだったら自分も外でみたいなっていうのはあるかもしれない。
 
:そういう意味では今回振付をする先生たちにも、その先生のこういうのが観たい、とかありますよね?
 
:あるある!
 
ス:今年はどうなっていくか楽しみですね!!
 
:攻めたいですね、今年は。攻めちゃう!ロッケンロールでね!(笑)
 
:ロッケンロールで攻めちゃいましょう!!
 
◆去年1店舗に統合して、WORKSの雰囲気は変わったと思いますか?また、この先のWORKSに期待することはありますか?
:なんかこう、クラスに集中できる感は増えた気がするよね。スタジオの後ろを人が通るとか、そういうのもなくなったっていうのもあるし。
あとは、前より先生たちに会うかな〜。スタッフもね。前は違うスタジオにいたりっていうのがあったけど、今はいつもここにいるから。
 
:そうですね、圧倒的に以前より会いますね。
 
:だって、前は子供たちにも全然会わなかったもんね。
 
ス:キッズとは、時間とかスタジオが違ったりしましたもんね。
なるほど、人にすごく会えるようになったということですね。統合することでコミュニケーションが取れるようになるといいなと思っていたのでそれは嬉しいですね。
 
:NYのスタジオにいったときにすごいなって思ったけど、そういうノリだよね。それはすごいなと思うね!
 
ス:NYのスタジオにインスパイアされたところはありますね。
では、この先WORKSにこうなってほしいとかありますか?
 
:(熊さんに)どうですか?
 
:どうなってほしいっていうか…
WORKSって色んな先生がいるから、色んな先生の意見を吸い上げているだろうし、下手したら僕たちより長い時間、踊りのことを考えているかもしれないし…とか思うと、僕はスタジオにこうなってほしいというよりは、スタジオの変化を、僕が受け入れるというか、変化を見て、自分の中にある情報みたいなのをどれくらい広げていけるかっていうのがあります。
さっき色んな先生がいるって言ったのも、そういうことだと思うんですけど、自分の作品のことは自分で考えるけど、どうしても狭まくなっていくから。
なので、そういう意味では、スタジオが変化したりとか、先生たちが増えたりっていうのは、僕にとっては刺激になってるかな。
だからどうなってほしいというよりは、そういう中にいてたまたまコンテンポラリーって言ってる僕っていうのをいつも面白く観察してるけどね(笑)
 
:あなたのいいところはさ、そういうことを言っても誰も否定しないじゃん。たまたまコンテンポラリーって言ってるって言ってたけど、絶対許されると思うんですよ。
例えば僕が、たまたまJAZZって言ってるけどって言ったら、「え、JAZZですよ」っていわれちゃうじゃん?(笑)だから、キャラですよね。
 
:いやいや!!あとはいる場所ですよね。黒須先生は上の方にいるけど、僕なんてはびこってる感じだから(笑)そこも違うと思います!(笑)
あとは、黒須先生に、いや、僕はJAZZじゃないからって言われたら、黒須先生どうのじゃなくて、その後ろで困る人はたくさんいるかもね。
付いてきたというか、先生に影響された人は絶対に多いと思うので。
 
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◆これから発表会に参加を考えている生徒さんや普段レッスンを受けている生徒さんに一言お願いします!
:承認制なんだけど、まずは、勇気を振り絞って「エントリーしたいです!」って元気よくきてくれれば、考えましょう!ってなるかな。その一歩が大事かなと。
 
:承認制って、先生によって違うと思うけど、それって責任が生まれていいじゃないですか。
自分で出たいっていうのを考えて、承認制だから先生に言わないとなっていうステップを踏むだけで、参加への責任感がかわるんじゃないかなって。
 
:自分の意思だからね。
 
:そうです、そうです。なんだっていいぜって言ってるわけじゃないけど、自分で言ってほしいっていうのはありますね。自分で思って、意思を伝えてほしいというか。
 
:それはそうですね。どうしようかなっていうときに、(こちら側から)やりなよ!って言って、「ん〜じゃあ一応…」っていうことじゃないよね。やりたくて出るっていうことだよね。
 
ス:それをちゃんと自分の口で、先生にお伝えするっていうことが大事ということですね。
 
:そう、意外と当たり前なようで当たり前じゃなくなっているというか…ふわ〜ってでることもありますもんね。
 
:そうそうそう。
 
:どうしようか悩んでて、でなよ!って言われたら、それじゃあ…っていう。それでもきっかけ的にはいいのかもしれないけど、なんか最終的に作品を作っているときにそういう結果ってどんどん出てくるんだよね。
 
:わかる、その子のやる気とかの問題になっちゃうからね。
これよくうちのリーダーが言うんだけど、一年のうち作品と付き合うのは3ヶ月くらいじゃん?僕たちみたいな稽古のときは毎日だけど、発表会だったら、リハ・全リハ・本番のそれだけだから、そこは頑張れるでしょっていうのは思う。でも、やってるといるんだよね、その短い間でも悩む子が。
 
:いろんなドラマは起こっちゃいますよね。なんかあるんだろうね〜
 
:もう一つは、何もすることがないならやればいいんじゃないかな。踊りが好きで、その期間なにもないとかだったら、一回やってみればいいのにとは思いますね。別に損することはないと思うしね。
 
:そうですよね。悩んでる時点でちょっと出たいっていう気持ちは生まれてきてますもんね。
発表会とは少し違うんだけど、僕が札幌にいたとき、師匠の広瀬先生に言われて、今もそうしたいな、と思ってることがあって。
札幌だったので、東京の舞台を観にいくことって、その当時今よりもハードルが高かったんですよね。その時に、僕コンテンポラリーやりたいって言ってて、東京で好きなカンパニーの公演があったんですよ。そしたら、先生に、「熊ちゃんあれ観にいかんの?」って言われて、「いや〜先生、行きたいんですけど、ちょっとお金がないんですよ」って言ったら、「お金がないなんて理由にならない。本当に観たかったら、私にはお金がないから貸してくれって、そこまでして行きたいってなんで言えへんのや。」って言われて、いや、そんなこと中々言えないですよって話をしたことがあって。
まあ、そういうことだ、とすごく言われたというか。で、今思うのは、それ本気に聞こえへんわ、って言われてたんだよな、って思いますね。でも、結局その先生の何がかっこいいって、その次の年からそのカンパニーが来ると毎回、間違ってチケットを2枚買っちゃうの。で、毎回僕にホテルをとってくれて、一緒に東京に連れてきてくれてたってこと。
 
:え〜〜〜!!!
ス:かっこよすぎる!!!!
 
:そういうことも付随して、意志…悩んでるっていう理由について聞かれたときに、お金も大事だけど、それだけじゃないんじゃないかなって思います。
 
:熊の人柄もあると思うけどね。でも、本当にそれは僕も思うっていうか、お金がないからできないっていうことだったら、そのためのお金をどう自分で作るか、とか、そういう思考になっていった方が、色々広がっていくような気はするけどね。
 
:お金のことだけじゃなくて、今の状況(コロナとか)もそうだけど、本番ができなくなったりして、それはすごい大変だけど、そこでやめるか続けるかの判断を迫られてるような気がして、それは公演をやるやらないじゃなくて、今できなかったとしても次また公演をやるエネルギーが自分の中にあるのか、それとも、そういうことでなくなってしまうのか、ふるいにかけられるというか…。一人の発表会の参加もそうだし、発表会をやるかやらないかっていう決断もそうだし、色んなことをちゃんと選ばなきゃいけない気がしていますね。
 
:そうだよね。2日前くらいに岡崎にWSにいったんだけど。そのあとにWSツアーが決まってて、でも、コロナの影響でキャンセルになったんだよね。岡崎のWSは日にちも近かったし、こういう状況ですけど、やりたいと思ってると、連絡をもらって、僕もやりたいと思ったから、開催したんだよね。
予約がキャンセルになった人もいるって聞いたんだけど、結果当日は、コロナの影響でイベントがなくなったりして、WSにきてくれた人が増えたんだよね。でもやっぱり、やったらやったでみんな元気になるし、そこの選択肢ってすごい微妙だけど、エンターテイメントの力というか、それをやったことによって、自分の中の胸の高鳴りとかが増えてきたりさ、そういうのって絶対大事だと思うんだよね。
震災のときだってそうだったじゃん。自粛っていってみんな暗〜い気持ちになって、でも結果やったらやったでそういう癒しを人って求めてるからさ。
 
:そうなんですよね。なんだかんだで人間だからな〜。思いとか考えで生きてますからね。
 
:意外にそうやって文句を言っている人が、当事者じゃないことの方が多いんだよね。そこはなんか人の変な闇だな、とは思っちゃうよね。
 
:それと、さっき黒須先生も言ってた、時代もあるしね。SNSとかでも意見が現れるようになっちゃったからさ。でもそれは、顔が見えない人たちの意見だから。
 
ス:受け取る側も何を大事と受け止めるか、ということですよね。
 
:先生たちの顔が見えて、生徒さん側の顔が見えて、みたいなところでの考えっていうのを尊重していかないと、どんどん外の意見に囚われてしまうから。
 
ス:すごい、発表会の話から色んな話になってますね…
 
:ね!なんか今日は真面目だね!(笑)全然ふざけてない!(笑)
 
◆最後に今年の発表会に対する意気込みをお願い致します!
:変な意味じゃなくて、去年やって、あ〜来年はないなって思ってたから、今年もあるんだっていう。参加するんだっていうことと。
そして、黒須先輩だ、ということと。実際にお話するようになってからも結構経ったけど、僕はそれよりも前から黒須さんのことを知ってるから。
そう考えると、高校生のときの熊谷くんに、君は今、黒須先生と仕事をしてるよっていうことを教えてあげたい(笑)…っていう発表会でもあるかな、僕にとっては。
 
:スタジオも移転したし、WORKSにとっても新しい時代の幕開けにふさわしいような発表会にはしたい。ここからまた次の世代に繋げていければいいかな〜というところですかね。
でもまあ…気持ちは「ロッケンロール!!」だけどね(笑)
 
:どんなに真面目な話をしても、最後は「ロッケンロール」!!(笑)
 
:燃えてるっていうこと!!
 

お二人とも貴重なお話の機会をありがとうございました!
2020年夏の発表会は一体どんな発表会になるのか…お楽しみに!!
 

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