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event news 発表会:ニュース

【インタビュー】大村俊介×shoji「”舞台”というフィールドにふたりがこだわる理由」

 
 
大村俊介さんによる “”LIFE WORKS「蜘蛛の糸」””
shojiさんのチーム、s**t kingsによる “”「Wonderful Clunker〜素晴らしきポンコツ〜」””
間も無く舞台を控えているお二人に、直前インタビューしました!! 
 
Q.お二人の共通点である”舞台”にこだわっている理由を聞かせてください。
 
shoji(以下、S):単独公演は今回が3作品目なんですが、今までの2作品の経験から、劇場の空気そのものを自分達の世界観に染められる、そういうところが舞台の魅力だと感じました。クラブのショーだと様々なダンサーさんがいらっしゃるので、自分達の色で会場を染めるのは難しいじゃないですか。舞台は、自分たちが思う通りのセット、照明、空間作りまで徹底できる、そいういったところが好きですね。 
 
大村俊介(以下、O):上手にしゃべるね~笑
自分もまぁ、同じような事になっちゃうんだけど、様々な舞台を経験させて頂いて、毎回改めておもえるのが、それまで切磋琢磨し作り上げた作品、世界観を誰にも害される事なく、自分の空間で、思い感じ、踊ったり表現出来る事が好き。あと、自分は妄想人間だから、妄想した中で素直な自分がいたり、真逆の自分がいたりというのを考えるのも楽しい!!
 
S:凄く分かります!挑戦できる場って感じがいいですよね!!
 
O:生ですぐレスポンスが返ってくるクラブみたいな空間もいいけど、舞台って、特別なフィルターが無いようであると思うんだよね。お客さんが少し引いて観てる感じ。だからこそ、自分たちは劇場全体を引き込めるように意識して踊らなきゃいけない。そうゆうところも好きかな!
 
 
 
Q.舞台を作る上で一番意識している事はどんな所ですか?
 
O:凄く平たい言い方になっちゃうかもしれないけど、演出家としては、ある意味とことんエゴイストにならなきゃいけない。でもお金や時間を割いて見に来てくれるお客様や、勿論キャストに対しても責任を持たなくてはならない。そのバランスのさじ加減かなぁ。ナルシズムで作っても「うん、すごいけと・・・??」ってお客様はなってしまうし。だから自分の理想。キャストの気持ち。見る人のニーズ・・・それを考えるのが難しい。一番意識しているのはそこかな。
 
S:僕たちs**t kingz(以下、シッキン)が一番に意識している所は”わかりやすさ”と”笑い”なんです。笑 極力文字を排除して、言葉も話さない、その中でわかりやすくすべてを伝えたい。 誰かがふら~っと歩いてきて、「あ、なんかやってる」って劇場に入ってきて、「あ~なんか楽しかった!」って出ていけるような感じ(笑)。だから、何かを伝えたい、何かを残したいというよりは、普段その人達が抱えているモヤモヤだったりが吹っ飛んじゃう!みたいな爽快感を舞台を見終わったあとに感じて欲しいと思ってます。でも、分かりやすい舞台の中にも、少しだけみんなの解釈が違うところがあったりしたら最高です!観た人が公演のあとに「え、あそこってああじゃなかったの?」「いや、こうじゃない??」「まぁ、楽しかったからいっか!!」みたいな。そんな舞台ができたらいいなって思ってやってます。 
 
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Q.ダンスを続けてきた中で、自分たちのターニングポイントはいつでしたか?
 
O:ターニングポイント、、そんなのいっぱいあるなぁ。ちょっとしたことで180度変わることもあるし、日々ターニングだよ。
 
その中でも自分の中で一番大きかったのは、親が死ぬかもしれなかった時。
今も普通に生きてますけど(笑)
 
なぜそれがそうなったかって言うと、親の反対を押し切ってダンスを始めて、10年ぶりに帰っておいでと言われた時に、ダンサーとして状況的にはすごく恵まれてたと思うんだけど、気持ち的にはクソみたいな気持ちで踊りをやってたんですよ。ちょっと天狗になっていたのかな。でも、親が死ぬかもしれないって言われて10年ぶりに帰ろうと思った時に、「え、俺は親を裏切ってダンスを始めたのに、今こんな気持ちで踊ってるんだ。こんな気持ちのまま、最期かもしれない親に会うんだ。。。」と思ったら、これは違う!もっと真摯にやらないとダメだっ!!て思ったんだよね。
 
全員:「え~、すごい、、、」※一同ため息。。
 
O:ダンサーとしてというより、「人生の」かもしれない。分かりやすく言うとそこがターニングポイントの一つだったのかも。
 
S:僕は、シッキン4人で舞台を始めたときかな。この前、6年前のインタビュー記事をたまたま見つけて、その中で「将来何をやりたいですか?」という質問に対して、「自分たちの舞台をやりたい!」って答えてて、その2年後に初の単独公演をやってたんですよ。インタビューの時は軽い気持ちで答えていたんですが、4人で舞台を作ることにより、「s**t kingz」という存在がそれぞれ自分たちの中でより強くなっていったと思います。 今自分がダンスをやっていて中心にあるものがシッキンで、個人のダンサーとしてどうありたいかよりもシッキンが前に出てくるんですよ。そう思えるメンバーに出会えたことが、僕にとっての一番のターニングポイントかもしれないですね! 
 
O:それだよ~奇跡だよ、そんなメンバーに出会えることって。本当に。
 
 
 
 
Q:チームは何年目になりますか?
 
S:来年で10周年になります!!良い意味で干渉しないので、今まで一度も大きな喧嘩もなく仲良くやってますね。笑 
 
O:凄いよね~。でも、それってお互いを尊敬し合えてるからじゃないかな。
 
S:それはありますね!あの3人、本当にダンスが上手いんですよ(笑)僕が入ってないパートのリハーサルを見てても、この人たち面白いこと考えるな、こんな凄い人たちとチーム組んでるのか、って客観的に思うことがあります。ダンサーとして日々こうして刺激を受けれるのは大きいですよね。 
 
 
 
 
Q.実際に舞台をやることになったきっかけは何ですか??
 
S: 周りからよく、「舞台をやってみたら??」って言われるようになったんですよね。 某アーティストのライブを丸ごと振付する機会を頂いて、その時の演出の方にも、そこまで自分たちでできるなら、舞台とかやってみたら良いじゃんって言って頂いて、こんなにたくさんの人に思ってもらえるんだったらチャレンジしてみたいねってなったんです。1作品目は制作スタッフもいなかったので、会場もリハ場所も道具からなにまで自分たちで手配してやって、 そうして作り上げたものでお客さんに喜んでもらえた時に、感じたことのない達成感を味わうことができたんです。それに、この会場に来た人は全員シッキンを見に来たんだって思ったら、凄いことだなって改めて感じました! 自分たちの公演を見て、最後にこんなにも皆が笑顔になってくれるんだったら、これは続けていきたいと思ったんですよね。 
 
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Q.シュンさんも、今回の舞台をやろうと思ったきっかけを教えてください。
 
O:自分の中でもずっとトライしたい気持ちがあったんだろうね。演出から脚本まですべて自分でやろうって思ってたから、なかなか踏み出せずにいたんだけど、スタジオからオファーを頂いて、いつかやろうと思っていたことをやるときが、今だった。そういうきっかけを作るのって、案外自分1人では無い事もある。タイミングが合ったんじゃないかなぁ。ちょうどそのオファーを受けた時に、信頼しているJuNGLEが傍にいたことも大きかったと思う。一つの舞台をすべて自分ひとりでやるのは決断が難しいけど、
助けてくれる人が周りにいる事って凄く大きいから。
 
 
 
 
Q.それぞれ、今回の作品の見どころを教えて下さい。
 
S:今回の作品の中で、今までと一番違うのは主役がいることです。今までは4人が並列で全員主役って感じでしたが、今回はヤマザキマリさんという漫画家さんに作品を書いていただいたこともあり、自分たちだけでは思いつかないキャラクターが出てきます。そのキャラクターも楽しんでもらえると嬉しいです。一言でいうと、「トイレが好きになるかもしれない!」ってことですかね!! ※一同爆笑 
 
O:どういうこと!?トイレが嫌いな人っているの??(笑)
 
S:そこなんですよね!!みんなトイレが好きで、凄く身近な場所なんですよね!自分らしくいれる場所だったり、ストレスから解放される場所だったり、いろいろな人の”トイレ”が描かれています。まあシッキンなんで、いつかはトイレを使わないとと思ってました(笑)
 
O:上手いこと言うな~!!
 
S:とにかく、笑って帰ってもらえればと思います!!
 
O:俺は、正直にいうと、分からない。。。
というのは、自分ですべてを作っているからプランはあるけど、だからと言って見どころはこれですっていうのは無い。沢山の人が協力してくれているので、是非、この周りにるキャスト・スタッフのみんなに拍手を送って貰えたら嬉しいかな。良い意味で、これからは恥もかいていきたいと思ってるから、全部を次に繋げていけたらと思ってます。昔は恥かくのは嫌で、中途半端なものを見せるのはカッコ悪いと思ってたんだけど、今はそういうこだわりが無くて、ありのままの自分を見てもらって、俺こんなもんですって言えたらそれで良い。だから、出演者全員をぜひ!!見にきてください!!
 
 
 
 
Q.お二人の今後の展望を聞かせてください。
 
S:シッキンの公演は、言葉の壁が無いので「世界中で4人での舞台をやりたい!!」それを目指してます!!
 
O:へ~凄いね!!4人ならすぐ叶いそう~!!
 
S:今回、有り難い事に地方公演も決まって、”初ツアー”になるんです。そういう部分では少しでも成長出来たかな。これからも、一人でも多くの方に楽しんでもらえるように頑張っていきたいなと思っています。
 
O:夢があるな〜。俺は、「死ぬまでに自分の遺作を作りたい」かな。自分が自信を持って「俺がこの作品を創ったんです!!」と胸を張って言えるようになりたい。
いつになるかはまだ分からないけど。
 
S:それって、凄く素敵な事ですよね。先日ある舞台を観に行ったんですけど、その演出家の方はもう亡くなられていて、その方の作品を残す為に、今いる人たちがその人たちなりの演出を加えて、その作品を良くしていこうという思いが伝わってきたんです。作品って自分の生き写しじゃないけど、子供みたいなものだから、その作品が沢山の人に語り継がれていったり、演じ継がれていく事って素晴らしい事だなぁって思います。
 
O:そうなんだよね。あと、この公演はスタジオに協力してもらってやっている事なので、スタジオの中でレベルの上がってきた子達を使ったり、その子達の通過点になるようなものになればいいかなとも思う。いつか、自分の作品が受け継がれていくようになったら、それは本当に嬉しいし、最高だよね!!何年先かはまだ分からないし、納得するまでは死ねない!!って事だね(笑)ちょっとづつでも大きくなっていけばいいかなと思う。今回、俺は脚本からすべて自分で書いてるんだけど、今回のシッキン公演は脚本家さんがいるんだよね?人に書いてもらった脚本の方が、楽しかったりしない??
 
S:今までは僕たちも全部自分達でやってたんですけど、今回初めて外部から脚本家さんを招いたので、最初は、結構衝撃的だったんですよ!!登場人物何十人いるの!??みたいな内容で(笑) 
 
O:えっ?4人って知らなかったの!?
 
S:いえ、ヤマザキさんは知ってたんですけど、「何とかなるかなと思って。」っておっしゃられていて(笑)凄い方にストーリーを書いていただいた分、凄く責任も感じてますね。俺らが面白くない作品を創ってしまうと、脚本がダメだったって思われてしまうと思うんです。決してそうではないので、お互いにとって良くなるように、相乗効果が出せればいいなと思って創っています。自分たちだけで考えている時は、やっぱりすべてがパフォーマーベースだったので、このくらいのストーリー展開だと、パフォーマンス的に見やすい!分かりやすい!納めやすいとか、展開を自分達なりに想像して書く事ができるんですけど、逆にいうと、ヤマザキさんにはそこは関係ないんです。「いや、ここはこの方が面白いでしょ。」というストレートな意見で出してくださるので、それを自分達らしくどう魅せるかという所が凄くチャレンジな部分ではありますね。だからこそ!?今回のお話の世界観はかなりデカいです!!それを上手くテンポ良く魅せられるように考えているので、シーンの追加や削除も日々行われている状況ですね。 
 
O:でもさ、その意見をみんなが納得して動くときには、すぐにバッと動けるわけでしょ??それが凄いよね。そんな味方が他に3人もいる事が本当に心強いよね!!!
 
S:そうですね。あとは、自分たちだけだと気づけない部分もあるので、メンバー以外の方に観てもらって、意見をもらうようにもしています。時間かけて創ったシーンとかだと、どうしても無くす事ってかなり抵抗あったりするんですけど、客観的に見てもらって、「このシーンが分かりづらい」という意見があればすぐに変えよう!という意見がみんな一致するという部分は強いですね。4人で話し合ってるだけだと、色々変更する事は可能なんですが、他の振付師に発注となると、そこは難しいですよね。シュンさんは今回一人でやってるんですよね?まとめるのって本当に大変じゃないですか??
 
O:うん、そうだね。でも、そう考えたら今回の公演に関しては、俺が演出家だから、俺が凶暴なエゴイストになって皆を引っ張り上げる事が役目だと思ってる。ある意味、どういう結果になってもすべて自分の責任になるという事だからね。そういう思いで創ってるかな。
 
 
 
 
Q.沢山の貴重なお話をありがとうございました!!では、最後に、観に来るお客様へ一言お願いします。
 
大村俊介&shoji:幕が下りるギリギリまで、お客様に楽しんで頂けるように精一杯努力します!!ぜひ劇場でこの空気感を感じて欲しい!!観に来てくださるお客様は、この空間を一緒に楽しみましょう!!お待ちしております!!!
 
お二人の舞台に対する熱い思いを聞いて、さらに本番が楽しみになりました。
映像からは伝わらない部分が絶対にあると思いますので、これは絶対に劇場に足を運ぶべきですね!!
大村俊介さん、shojiさん、貴重なお話を聞かせて頂きありがとうございました!!
舞台の成功を心より祈っております。
 
interview:鎌倉有希、菅野大樹、原木梢(株式会社ダンスワークス)
Photo:鎌倉有希
 
 
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